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2万の靴を買っちゃうとかじゃなくて、ちょっとお菓子買っちゃおとか今日は頑張ったから外食みたいな些細な選択の連続が着実に生活を切り詰めていく
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どうやったらお金とかルッキズムとか人間関係とかそういう面倒なすべてから距離を置いた海辺で呼吸ができるのだろうか
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わたしはわたしが一生守ってあげるからね
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「今日は模試です」
「だね、頑張ってね。準備した?」
「順列がわからない」
「順列がわからない?あー、もう手遅れですね」
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先生とJKがダラダラ喋る最高のラジオSpotifyで聴いてる
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「羨ましい」と思ったことを「ずるい」と言い換えないように気をつけている
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高校最後の現代文の授業、非常勤の先生が急に小説の書き方講座を始めてクラスメイトは皆ポカンとしていて、授業が終わって廊下に出た先生に駆け寄って面白かったです、と伝えたら「お前のためにやったんだよ」と微笑まれたことがある
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三年前くらいに「別れた恋人が最後荷物をまとめて部屋を出ていく時、『きみのパスタをふたつに割って食べる食べ方、結構すきだったよ』と言われたことがまだ忘れられない」みたいなツイートを読んだのだけれど、見つけることができない もう一度読みたい
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わたしは月ごとにプレイリストを作成しているから2021年の12月に戻りたくなったとき簡単にあの頃の自分とかさなることができる
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昨年の夏に京都の友人と遊んだ時、コンビニの前で座り込んでシャボン玉を吸っているロリータ・ファッションの女の子がいて、泡を追いかけて割ったら笑ってくれて、なあ危なそうやし関わらんとこや、と友人に袖を引かれなければ横に座って小一時間くらい話したい気分だった
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吉本ばなな氏の作品はひらがなが多いのに「30ヶ国以上で翻訳されています!」という謳い文句がついていたりすると、ひらがなが含有する意味はどう変化してしまっているのだろう?と思ってそれをテーマに卒業論文を書いた
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希死念慮の輪郭を曖昧にさせるためにツイッターのタイムラインをひたすらにスクロールする時がある
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今夜の2軒目を探しててchatGPTに「おすすめの居酒屋は?」と聞いたら箇条書きで駅徒歩〇分とかお店の特徴とか詳細に教えてくれてスゲーと思ってGoogleマップで見たらそんなお店はひとつもなかった 怖
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駆け込み乗車に失敗した人の「駆け込んでいませんけど?」という顔を見るのがすきでつい駆け込んでいる人がいたら見つめてしまう
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大学四年生になってもう卒業要件は満たしていたからすきな教授のものやシラバスを読んで面白そうだった講義を適当に選んで出席していたのだけれどそういうものこそ覚えていたり深い理解に繋がったりしたりしていてあれをもう一回やりたいと思う
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遊ぶ休みと休む休みがほしいっつってんの
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小説や映画を観て何か崇高な感想を述べないといけないという焦りをたまに感じるけれど、大学時代の教授のひとりが「おれ映画みてもみんなみたいにうまく感想言えないんだよね。おもしろい。おもしろくない。それしかわかんない。あんまり覚えてないし」って言ってくれて、それがずっと心に残っている
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一言で言えば「高卒後ニートを10年間以上続けた後に芥川賞を獲って小説家としての地位を確立した男が、小松菜奈に惹かれて自身初めての恋愛小説を執筆した」という、それだけでメチャメチャ読みたいのにどうしてあまり話題になっていないのか田中慎弥
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わたしはトマトが苦手ですがそれを「トマトはまずい」というのではなく「トマトはわたしの好みの味ではなかった」という風に言える人間になろうとずっと意識している節はある
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若いうちに若い人と若いことしたい
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純文学は曖昧なものを曖昧なままにしておくという、とても難しいことを平気でやる
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「人生とはいかにわがままに生きて、他人のわがままを美しく許せるか」と好きな小説家の人がエッセイで言っていた
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いつもつい勉強とかで長時間利用してしまう近所のコメダ、「長居してすみません」と伝えたら「全然、泊まってってください」と言われた、愛だ
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女の子だらけで場違いかなあと感じていた矢先にあの行動がどれだけ嬉しかったことか、あの一瞬でここにいていいんだと思えた、あの種の勇気を一体どれだけの人間が享受してきたのだろう
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2019年、ライブ自体も初で北海道も初で吹雪の中一人で参戦した嵐のライブ、しっかり僕の目を見て「お!男じゃん!」みたいな反応をしてくれた松潤がおれの瞳の中にまだずっといる