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母親が愛情を注ぎきれなかったから尾形がこんな人間になった、という理屈が否定されねばならないのは、両親の愛情が揃っていようがやらかすときはやらかすと示した宇佐美の少年期が示すとおりで、問題はそこの立ち直りフォローをせず逆に搾取に利用する鶴見のような大人の存在だと思うのだな。
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314話の一番の問題はこの『パラレルワールドである』という表明が足りない事なんだと感じる。作内で描かれた『国立公園や国定公園』の地図を精査すると判るのだが、これは実際の公園地域より明らかに広い。すでに都市化された地域である函館周辺・胆振東部沿岸・根室周辺・小樽周辺などを含んでいる。
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ヴァシリを通した尾形の”祝福”は、三億の価格などではなく、ヴァシリが最後に出会った亡骸の記憶としての尾形を、生涯通して見つめ続けてくれたという事だろうなと思う。尾形にとって”愛”とは”自分を見てくれる事”だった。
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金カムのアイヌ語監修・中川裕先生のラジオ講座が5月から始まってました。
全5回、現在3回目まで放送。↓のリンクから過去回が聞けます(1回目の配信は6月24日まで)
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