普段はすぐそこにある川に、なかなかたどり着けない。まさか迷ったかな、と足取りが遅くなる頃、突然向こうに知らぬ神社が見えた。あ、これが祖母の言っていた……とすぐにわかったが、何故か足はふらふら吸い寄せられる。 「おうい、行っちゃいけんよぅ」 祖母の声が聞こえたが、足は止まらない。
そういえばここいらはむかし姥捨山だったか。いや、何とか体験と伝承に因果関係を結ぼうとするが、どう考えても正確なところはわからない気がした。ただ山で何かに取り込まれたのだ。何しに私を取り込んだのだろうなぁ、と考えてもとんとわからぬ。
朝、すぐに実家へ電話をかけて事情を聞いた。 「何だお前、山菜の煮込み食わなかったのか、ありゃあ美味かった」 「あれ何なんだい」 「さあ?でもじいさんも曾祖父さんもあの婆さんに色々食わしてもらっていたぞ。今まで忘れてたなぁ」 家族ぐるみで化かされていたのか。
そのうち、その事も思い出さなくなった。随分経って飲み屋で霊能者と名乗る人間にその事を見てもらった。 「あ、可哀想にね、あなた本当にその神社に行くべきじゃなかった」 「はい?」 「あなたそっちの人よ、こっちに来ちゃったから、今のお父さんの子供ってことになったのよ」
「はあ」 「こっちの神様に気に入られてしまったのね。夢と現実が反対になっちゃった」 可哀想だから奢るわ、と言って勘定を済ませると霊能者はどこかへ去っていった。 後には私だけがぽつねんと佇んでいる。親父の顔が上手く思い出せなかった。幼い頃の記憶も。ただ祖母と呼んだ女の顔だけ浮かんだ。
異類婚姻譚が悲劇で終わりがちなの、幸せな生活だと記録に残らず後世に伝わらないから結果的に悲劇だけ残るって説好き
物語の人工知能とかが感情を得ていく過程も好きなんだけど、出会った時からころころ表情変わる感情豊かな人工知能に「人間みたいに感情豊かだよね」って言ったら「はい!群体としてのヒト社会構造において、表情や感情が有効に機能することを我々は把握していますので!」とも言われたい
「非合理なんてとんでもない!感情はヒト種の生存にそれなりに有効ですよ!」と感情や表情を「ある動物の生態・生存戦略」以上には見てないのを感じて苦笑いしたい
初音ミク、廃れそうになると自動的に「初音ミクの消失」が流行って盛り返すと思うので実質不死
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先ほど投稿した漫画ですが、霊的に危険であり、漫画を通じて霊障など被害の恐れがあると判断したため削除いたしました
という文を投稿するとあたかも「めちゃくちゃ恐ろしい漫画」が投稿されたかのようにフォロワーが錯覚し、架空の恐怖が実体を持ってTwitterに構築される現代的降霊術