中岡祐介|三輪舎(@yusukenakaoka)さんの人気ツイート(いいね順)

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このニュース、出版社、書店だけでなく読者も必読。本は原則長く売らないと成り立たない商品。税込表示を義務付けられたら税金変わるごとにカバーを刷り直さないといけない。無理だ。財務省は出本をこの世から無くそうとしている。 twitter.com/uragetsu/statu…
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出版社の社員はマンションなんなら一戸建てに住んで結婚して家庭築いて美味しいもの食べてるのに、書店員は結婚どころかお付き合いさえできないでワンルーム住まいで菓子パン&コンビニ弁当なの、なんでですかね。そのあたりの格差置き去りにして格差社会語る本作ってるのサイコパスだね。
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書店員の新卒任給を調べてみると大卒で額面18〜22万円(手当込み)。大都市圏と地方とで3万円ほど住宅手当が入っている。へぇ、22万だったらなんとかね、なんて思っていたら大間違いのトンチンカン。これがほとんど給料上がらないんだ。30になっても、40になっても。しかもボーナスはほとんどない。
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出版社と書店の格差、そして書店と書店の格差。ぼくはどうしても、この格差を埋めたい。納得できる関係にしたい。なぜ、大手の書店には潤沢に届いて、うち(石堂書店)のような零細書店には数冊しか届かないのか。この格差を念頭に置かず書店の減少を嘆く業界人が多い。 realsound.jp/book/2023/04/p…
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左から右に流して大きな売上を作れた時代があったことを、石堂書店の状況をつぶさに見て知っている。薄利多売の商売はとにかく肉体労働だった。しかし、現代の書店業は体の強さだけでなく、知識と経験と才能と意欲、豊かな人柄がなければ務まらない。並の仕事じゃない。なのに低収入。なぜ?
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じっさい、うちで40年働いているパートのYさんは、そんじょそこらの書店員は敵わないほどだ。この数年はほとんどひとりで現場を切り盛りしてきた。そういう優秀な書店員はだいたい非正規で、ほぼ最低賃金で働いてきた。ボーナスどころか有給休暇の概念すらなかった。
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ぼくの五輪についてのスタンスは「#東京五輪の開催中止を求めます」。山頂がすぐそこに見えていても、リスクがすぐそこにある場合、まっとうな登山家なら引き返し、「いつかまた登る」と誓います。仮にそのとき登頂できたとしても登頂することが目的の登山家はいつか痛い目に合う。それがいまの政府。
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ふつうの書店員のおかげで、ぼくは本をつくれているし、ぼくは本を買うことができる。こんなにも当たり前なことに意識したのはこの本を作ったから。ステマみたいでなんだけど、興味がある人はよんでほしいです。 tsudurikata.square.site/product/-/2375
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これはまちの本屋と独立系書店とを語るときに違いはあるけどそう大きなものではない。共通の問題。本屋が減ってるのは(もちろん個別に見れば書店の営業努力の不足がある場合もある)やっぱりのこの利益配分はおかしい。格差社会、もっといえば奴隷制。この構造を温存してるの誰?
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変に受け取られたらいやだから補足すると、ぼくは出版社に恨みがあるわけではなくて、書店員の待遇にほんとうに我慢がならないだけ。この構造的な問題に読者含めてみんな当事者になってほしいだけ。これは書店員だけでなくて校正者とか翻訳者とか、製本業、箔押し業その他にも、皺寄せがいっている。 twitter.com/yusukenakaoka/…
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出版社が書店を低く見てると思うことが多々ある。書店員をしたことのある人なら、そう思ったことが一回はあるはずだ。 ぼくも版元、でも、書店経営にかかわる人間でもある、どちらの当事者でもある。版元として本屋を作ったのも、本屋で本を作る取り組みも、いろんな矛盾を意識して始めたことだ。
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本屋、書店をめぐるいろいろな矛盾にこの数日、とても怒っている。50年前ならゼネストができたけど、今だってできるはず、それぐらいのことだ。
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それに↑の話はあくまで「新卒」「大卒」の話。学歴があれば書店員として優秀かというとまったくそうではなく、経験がすごく大事。書店の現場を支えているのはほとんどパートさん、というところは多いんじゃないか。これはリテールの現場ではほとんどそうだろう。
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各地に本屋さんができて売上の話になるけど、えっ、この坪数と在庫でそんなに売上あるの?と驚く。本の市場規模はけして縮小していない。市場があるのに書店が閉店する。それはなぜ?
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出版業界が斜陽なのは、書店が減っていることは、本当に活字離れと電子書籍とAmazonとスマホのせいだけなのだろうか。それが”時代の流れ”なのだろうか。時代の流れは変えられないのだろうか。時代を俯瞰して偉いことを言っているつもりになっていないだろうか。
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正直言って、現場を蔑ろにしているこの業界で本を作り続けることに、徒労感すら覚える。別に書店員のために本をつくっているわけじゃない。でも、書店員がいなければ、本屋がなければ、本をつくれないだろう。
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つまり5人分のしごとを4人でやらないといけなくなったのが非正規労働の現実。これは書店に限らない話だ。スーパーやコンビニもそうだろう。「だけど書店は特別だ」なんて言うつもりはこれぽちもない。ぼくが当事者なのはたまたま書店だけで、目の前にいるひとが書店員だからだ。
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管理職になると店長手当とかそういうのをもらえる。だけど、これまたよく聞く話ですが、管理職になるとほとんどマネージメントで書店員らしい仕事はできない。
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出版業界のひとは、現場のこの人件費増をどう見ているのだろうか。「雑誌が売れない」「電子書籍のシェアが」「Amazonが」「スマホが」といって売上減少だけに目を奪われて(あるいは書店の困窮を見てみぬふりして)自らの立場を省みないのはどうなのだろうか。
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最低賃金はこの20年で300円上昇。書店員がみな常に最低賃金とは限らないのでざっくり800円が1000円になったとしよう。差額200円は月20日間×8時間=160時間働いたとして3.2万。この人件費増を抑えるには40時間削らないといけない。パートが二人なら80時間、三人なら120時間、四人なら160時間。→